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糖尿病予防……。ズバリ、お昼寝するべからず!

  • 2013年11月08日 |
  • 未分類 |

【11-1】糖尿病予防

お昼ご飯を食べた後、なんだか眠くなってきてついウトウト……。
「いっそのこと横になってしまおう」と、結局だらだらとお昼寝の幸せを
満喫してしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、ちょっと待って。よくお昼寝をする人は2型糖尿病になりやすいという話があるんですよ。

 

糖尿病は他人事にあらず

 
日本人の糖尿病の罹患率は2012年で5.1パーセントと言われています。
この40年間で患者数も4万人から700万人に増大し、糖尿病予備軍を加えると2000万人にものぼるとか。
2型糖尿病は生活習慣病のひとつで誰にでもなる可能性がありますので、決して他人事ではありません。
 

昼寝をする人は2型糖尿病になりやすい

 

糖尿病と昼寝の関係を調べた報告は、University of Birmingham(英国)、Guangzhou Number 12 People’s Hospital(中国)、The University of Hong Kong(香港)の共同研究によるものであり、2010年に学術雑誌『Sleep』に掲載されました。

この報告は、昼寝の習慣が珍しくない中国広州の50才以上の中国人男女約2万人について、
昼寝の習慣があるかどうかと、空腹時血糖の数値や糖尿病に罹患しているかどうかを調べたというもの。
調査の結果、空腹時血糖が高かった人、糖尿病と診断された人は、昼寝の習慣がある人の中に多く見られ、
昼寝の習慣は2型糖尿病リスクを高めるということがわかりました。

とくに長時間の昼寝は要注意

 
空腹時の血糖が高い状態は、「糖尿病予備軍」あるいは「プレ糖尿病」と呼ばれ、糖尿病に進展しやすく、
また糖尿病合併症を起こすリスクが高く要注意な状態です。
今回の調査では、昼寝の時間が長くなると空腹時血糖が高くなる傾向にあることもわかりました。
昼寝をしない人より30分以下の昼寝をする人、30分以下の昼寝をする人より30分以上の昼寝をする人……と、
糖尿病リスクは昼寝時間が長くなるにつれて高くなっていたのです。

なぜ昼寝が糖尿病リスクを上げるのか、原因はまだ不明ですが、
昼寝によって体内時計のリズムが妨害され、さまざまな代謝リズムの混乱を起こしたり、
ホルモンの分泌や感受性に影響を与えている可能性が示唆されています。

習慣的な昼寝は止めよう

 
今回の報告では、活発にエクササイズをしていた人達も、
習慣的な昼寝によって糖尿病リスクが上がることが示されています。
エクササイズをしたことによる糖尿病予防効果よりも、昼寝をすることによる影響のほうが大きかったということでしょうか。
これは、たかが昼寝と侮れませんね。

昔から食べてすぐ寝ると牛になると申しますが、牛にならなくても糖尿病にはなるかも!? 
耐えられないくらいの睡魔が……という場合は別ですが、習慣的にお昼寝をするのは止めておくことをお勧めします。
日中に眠くならないように、昼食を腹八分に抑えたり、規則正しい生活を心がけましょう。
また、揚げ物、炒め物、甘いお菓子といった、
糖尿病を招く脂質と糖質をなるべく控えるなどの根本的な対策も講じておきたいですね。


参考:
Napping Is Associated with Increased Risk of Type 2 Diabetes: The Guangzhou Biobank Cohort Study

http://www.journalsleep.org/ViewAbstract.aspx?pid=27737

画像:
photo credit: Sister72 via photopin cc


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